練習のススメ その2
 ガイドリズムを使うべし
 
 一人で練習していると、やはりリズムがいい加減になりがちになって、得意なところだけ、かなりリズムが走ったり、苦手なところは、もたったりとか、リズムに乱れが出ては、せっかく弾けても台無しになってしまいます
 メトロノームなどの、ガイドになるリズムに合わせて練習すると、上達が早いですね
 誰か他の人と、アンサンブルを楽しんだりするときには、相手の演奏を聴いて合わせていくことになるのですが、基本的にはリズムを捕らえて演奏することになりますので、一定のリズムに合わせれるというのは、人とあわせて演奏するときの、基本になると思います
 当然、色んな曲もフレーズも、いろんなリズムの組み合わせで出来ていますので、8部音符や、16部音符、3連符などのスケール練習などにも、それらの音符が正確にでるメトロノームや、リズムマシーンを使うと、より効果的です
 これも、録音して聞いてみると意外な自分の癖(この音符のときは、ここが長いとか)を発見するかもしれません
 特に、一人で演奏する傾向が強いアコギのインスト、弾き語りの人はチェックしてみると良いと思います

 ガイドリズムを使うべし その2

 では、どのように使うのが一般的かといいますと、4拍子の曲ですと拍の頭の1,2,3,4、1,2,3,4、の位置にカチカチが来る様に鳴らしながら、出来る速度からゆっくりと練習するというのが普通の練習の仕方だと思います
 ただ、これもある程度慣れた人なら良いのですが、8部音符ですと1ト2トのように、トの位置にある裏拍を正確に鳴らすのが甘い人には、このままただ、1234の表拍のみを鳴らしての練習を続けていると、変な癖のままそれが身に付いてしまう可能性があるので、これは考え物です
 16部音符にしても、比較的多いのが、16部は速いと言うイメージあってか、音が前に詰まってしまう人で、拍の頭の1234の位置はあっているのですが、|1チト・・・|イトウ・・・みたいなかんじで、1拍目の最後の16部と、2拍目の最初の16部に間が空いてしまっているのも、まま見られます。やはりこのまま、1234の表拍のみを鳴らしての練習を続けていると、8部のときと同様に変な癖のままそれが身に付いてしまう可能性があるので、これも考え物です
 なれないうちは、弾こうとするリズムそのものがはっきりと聞こえて確認できる状態での練習の時間を、一般的な拍の頭のみを鳴らす練習よりも沢山とった方が、変な癖は付きにくいと思います

 ガイドリズムを使うべし その3

 最近は、リズムをプログラムできるような、リズムマシーンもほとんどメトロノームと変わらないような値段で手に入るようになっています
 他には、パソコンを使えば、視覚的に楽譜そのものを貼り付ければまんま音が出たりとかなり便利になっています
 こんな便利なものは、使うにこしたことはありません。ただでさえ仕事が忙しくて時間が取れない人であれば練習効率を上げるために、道具を上手く使ってやることです。ちなみに、このリズムマシーン君たちは、決して文句は言いませんし、ダレてリズムがショボくなる様な事もありません。打ち込む作業はいりますけどね。
 使い方の例を挙げると、速すぎてイメージの掴めないパッセージの箇所をとりだして、打ち込んで、そこをできる速度から練習するとか、長い音符の後の、シンコぺーションなど入りが難しいところを打ち込んでタイミングを取ってみるとか、うちの教室だとバイオリンのスコアでエレキの練習をすることが多いのですが、最近また10年ぶりぐらいにみんなにやってもらっているバッハのヴィヴァーチェ(2台のバイオリンのための協奏曲)の自分のパートや相方のパートを、シーケンサーなどに打ち込んで練習すると、ゆっくりからタイミングを把握しながら練習できるので、イメージもつかみやすいとか、色々便利に使えます